パブリックドメインに秘密なし

By Essenese Obhan, Sumathi Chandrashekaran と Ayesha Guhathakurta, Obhan & Associates
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学の世界では、秘密に関する話がふんだんに描かれています。誰が秘密を守っているか、そして何よりも、誰が不誠実にも秘密を漏らすのか。企業の世界もまた、秘密情報を託された者に依存しており、その裏切りによって企業全体がダメージを被る可能性があります。本の内容とは異なり、ビジネス上の秘密を特定することには、多くの論争を伴う場合があります。この点の扱いを誤ると、企業秘密を盗まれたとして誰かを訴えたとしても、それが企業にとって不利に働く可能性があります。

Essenese Obhan
Essenese Obhan
マネージング・パートナー
Obhan & Associates

通常、組織の中で研究開発や技術分野の役職に就いている人は、機密情報にアクセスできることが多いものです。そのような従業員が競合他社に入社したり、自分で会社を設立したりする場合、元の雇用主が機密情報の悪用を懸念するのはよくあることです。しかし、事業を立ち上げたり、競合他社に入社したからといって、その元従業員が必ずしも機密情報を搾取しているとは限らず、そのような主張をする場合には注意が必要です。企業が特に自覚すべきは、たとえ新しい職務が以前の職務と直接競合するものであっても、パブリック・ドメインにある情報を利用する限り、従業員は自分のスキルや知識を自由に行使できるということです。

ボンベイ高等裁判所は最近、Rochem Separation Systems (India) Pvt Ltd 対 Nirtech Pvt Ltd and Ors の件において同様の事実を検討し、その中で、守秘義務と重要な事実の隠蔽に関する原則を説明しました。それにより、高裁は法的手続きにおける誠実性、透明性、倫理的行動の基本を確認しました。被告側は、機密であると主張された内容が、実際には、それまでに期限切れとなっていた米国特許で、公開されていたと示すことができたのです。

Sumathi Chandrashekaran
Sumathi Chandrashekaran
コンサルタント
Obhan & Associates

原告のRochem社は、同社の元従業員である被告らが、占有情報を第三者と共有し、守秘義務に違反したと主張していました。被告らは、Rochem社に在職中にその情報を受領しており、この違反によって、Rochem社は多大な財務上の損失を被りました。被告側弁論の中でNirtech社は、機密とされる情報がすでに公開されているという事実をRochem社が隠しており、原告として裁判所に機密記録を提出する際に、正当な手続きを踏んでいないと主張しました。本件は、被告が元従業員として、原告と直接競合する取引や事業に従事しているか、また以前に取得した機密情報を利用できるかどうかの点で争われました。

裁判所は、ボンベイ高裁が Narendra Mohan Singh and Ors 対 Ketan Mehta and Ors の判決において、守秘義務は法によって守り続けられるものではなく、それが公開された時に終了すると示したことを例に挙げ、守秘義務の原則は神聖なものであるとしました。Rochem社の件の裁判所は、機密情報が明確に特定されている場合、被告がその情報を機密として受領していた場合、その情報が機密として取り扱われるにふさわしく、かつパブリック・ドメインにはない場合、そして原告の許可または同意なしに使用されたか、使用されようとした場合に、守秘義務違反の訴因は認定されると判示しました。

Ayesha Guhathakurta
Ayesha Guhathakurta
アソシエイト
Obhan & Associates

守秘義務違反と認定されるには、原告がこれらすべての要素を証明しなければならないと、裁判所は示しており、その一部のみを立証しても、充分ではありません。

裁判所はさらに、具体的な内容を記した情報を封書で提出することが必須であり、それに従った場合にのみ、裁判所が訴えを評価するための比較を行うことができると判断しました。

Rochem社に関する判決は、クリーンハンドで法廷に臨むという原則を強調するものでした。当事者は、正直かつ誠実に、そして詐欺的意図を持たずに、訴訟を提起しなくてはなりません。裁判所は、Rochem社が機密としていた情報が、既に米国特許で公開されているという重大な事実を、故意に隠していたと判断しました。これにより、原告の信用性が損なわれ、その主張の真偽が疑われることになったのです。

振り返ってみると、原告はある事実を有利に利用することができたのに、そうしなかったのです。同社の図面は、公開された米国特許の図面と非常に類似していましたが、同一ではありませんでした。もし原告が、2組の図面の違いを明確に特定していたなら、結果は大きく違っていたかもしれません。元従業員が同社の図面を使用して同じ製品を作った、などという大雑把で一般的な記述では、裁判所を満足させられないのは明らかです。成功を収めるには、より詳細で強固な事例を提示しなくてはなりません。


Essenese Obhan は、Obhan & Associates のマネージング・パートナー、Sumathi Chandrashekaran は同所のコンサルタント、 Ayesha Guhathakurta は同所のアソシエイトです。

Obhan & Associates

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N – 94, Second Floor

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New Delhi 110017, India

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Ashima Obhan
電話:: +91-9811043532
Eメール: email@obhans.com

ashima@obhans.com

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