RBIは消費者ローンの守護者か、それとも障害か

By Sawant SinghとAditya Bhargava,Phoenix Legal
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ンド準備銀行(RBI)は数カ月にわたり、個人向けローンや無担保融資の急増に対する懸念を表明してきましたが、先般、今後の対応がより厳格になることを明確に示す文書を公表しました。RBIは2023年10月の総裁の声明において、銀行およびノンバンク金融会社(NBFC)に対し、「内部監視メカニズムを強化し、リスクの蓄積に対処」し、「適切な防止措置を導入」するよう勧告しました。また、RBIは同声明において「金融の安定を維持するために積極的に対処していく」と警告しました。

Sawant Singh, Phoenix Legal
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RBIが、これまで警告を強めてきたにもかかわらず望ましい結果が得られないばかりか、わずかな警戒心すら喚起できていない、と考えたのは間違いありません。総裁の声明に続き、11月16日付の通達では、銀行の個人向けローンを含む、すべての消費者融資の残高および新規融資額のリスクウェイトが、100%から125%に引き上げられました。

住宅ローン、教育ローン、自動車ローン、金・宝飾品担保ローンなど、特定の類型のローンはこの決定の対象から除外されています。またこの通達では、住宅ローン、教育ローン、車両ローン、金・金宝飾品担保ローン以外のNBFCが提供する消費者ローンのリスクウェイトが、100%から125%に引き上げられました。これらの措置は、おそらく、規制の裁定を最小限にするために実施されたとみられます。また、銀行の与信残高の伸びの主な要因は、NBFCに対する融資であることを考慮したものでしょう。

このRBIの通達では消費者信用に関する措置が引き続き強化されており、指定銀行(scheduled commercial bank/インド準備銀行法に基づく指定銀行)によるNBFCに対する融資について、認定された外部信用評価機関が割り当てたリスクウェイトが100%未満である場合、リスクウェイトを25%以上増加させるよう求めています。

住宅金融会社およびNBFCに対する融資のうち、優先セクター向けローンに分類されるものは、今回の変更の対象から除外されます。さらに、銀行およびNBFCのクレジットカード債権のリスクウェイトは、それぞれ150%と125%に引き上げられました。

Aditya Bhargava, Phoenix Legal
Aditya Bhargava
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消費者金融に対する一層の規制強化として、自動車ローン自体はリスクウェイト増加の対象ではないものの、車両などの減価償却の対象となる動産を担保とするトップアップローンを、無担保ローンに分類することが義務付けられました。また、RBIの規制下にある企業に対して、消費者金融のセクター別エクスポージャーの上限の見直しと、これらの上限の「厳格な遵守と継続的な監視」が指示されましたた。

RBIの通達によって消費者ローンの増加が抑制されており、消費者ローンに注力してきた金融機関やクレジットカード事業者は、戦略の見直しを迫られています。これは明らかにRBIが望んでいた結果です。RBIなどの金融セクターの規制当局は、利害関係者がコンプライアンスを徹底するための態勢を整備できるよう、ある程度の準備期間を設けるのが通例です。しかし、この命令は即刻実施されました。これはおそらく、RBIが個人向けローンの増加に対して懸念を深めていることの表れでしょう。

RBIが消費者ローンのリスクウェイトを引き上げたのは、今回が初めてではありません。2004年から2005年にかけて引き上げが実施され、2019年にようやく緩和されました。このような経緯を踏まえると、経済史の観点からは、これは新しいアプローチというよりも、将来生じ得る疾病に従来の治療法によって備えているようなものです。

金融業界では、この通達に対する不満の声も上がっていますが、全般的な印象としては、銀行業務を通常どおり行っている金融機関は、今後も順調に成長を続けると思われます。しかし後発の消費者向け融資に、より重点を置く金融機関は、事業モデルを見直す必要が生じるでしょう。RBIは、消費者融資は良いけれども、システミックな安定性の維持のため、経済全体の成長と同じペースで成長するべきだ、と考えているようです。

RBIが以前、不良債権を根拠に金融機関にバランスシートの改善を迫った経緯に照らすと、今回の措置は事態が問題化するのを未然に防ぐための警鐘である、と考えられます。今回の措置が示唆するのは、おそらく、RBIは個人消費の増加と成長を支える一方で、無制限な成長は認められず、慎重にペースを守らなければならないという、タカ派的な考え方を持っているということです。また、そのような個人消費や成長には健全な基準が適用されるべきです。


Sawant Singh(左)およびAditya Bhargava、Phoenix Legalパートナーです。

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