世界最大の企業内弁護士団体の舵取りを担うことになったJason Brown氏は、周囲を巻き込むような熱意と、すべての企業内弁護士一人一人に向けた挑戦のメッセージを掲げています。同氏が、Association of Corporate Counsel(ACC)に対する自身のビジョンをSheryl Ubanaに語りました。
Jason Brown氏は、単にリーダーシップについて語るだけではなく、それを全身で体現しています。その言葉は温かさと確信に満ちて発せられ、周囲には明らかなエネルギーが漂っています。それは、同氏が自身の仕事を心から愛していることを感じさせるもので、思わず背筋が伸びてしまうほどです。Association of Corporate Counsel(ACC)の新たな会長兼最高経営責任者(CEO)という役職に就くことについて語るとき、その熱意は作りものではなく、まさに周囲を巻き込むかのようです。同氏は身を乗り出し、気さくに笑いながら、「すべての弁護士は、決意さえすれば変化を導くことができる」と、確信を持って自身の考えを力強く語ります。
それは挑戦であり、マインドセットであり、そしておそらく、11月1日にACCの会長兼CEOという新たな役職に就くBrown氏がどのようなリーダーになるのかを最も明確に示す「窓」でもあります。
25年以上にわたり弁護士として、またリーダーとして活動してきたBrown氏は、現在、ハイアール傘下のGE Appliancesで副社長、ゼネラル・カウンセル、セクレタリーを務めています。同氏は今回の新たな役職に、その豊富な経験だけでなく、斬新な目的意識と前進へのパワーをもたらします。ACCの将来について語る同氏には、満席のカンファレンスや意欲に満ちた会員たち、そして同協会のグローバル・ネットワークやアジアの急成長する支部との強固な架け橋を、すでに思い描いているかのような熱意があります。よく笑いますが、集中力を失うことはありません。「すべての答えを持っているわけではありませんが」と同氏は笑顔で語ります。「皆様の質問に対して、必ず何かしらお伝えすることはあるでしょう」
Brown氏の熱意は強い印象を残します。それは、ACCの次なる章が決して平凡なものにはならないことを示しています。
米国を拠点とする一方で、同氏のキャリアは中国系企業であるハイアールでの勤務を通じてアジアと深く結び付いてきました。そのリーダーシップの下で、ACCは香港、インド、シンガポールなど、すでに活発な支部を有するアジア地域の企業内弁護士とのつながりをさらに深めることを目指しています。
同氏のビジョンは、積極的な関与と熱意に基づいており、企業内弁護士がAIガバナンスやクロスボーダー・コンプライアンスといったグローバルな課題に対応できるよう、刺激を受け、つながりを感じ、十分に準備を整えることができるような会員体験を創り出すことにあります。
Brown氏は、ACCの次なる章に向けた計画、この地域での関与拡大へのアプローチ、そして、会話が終わった後も長く心に残る言葉を語りました。「もしあなたでければ、誰がするのか? そして、もし今でなければ、いつなのか?」
世界117カ国で4万8000人を超える会員を擁する世界最大の企業内弁護士団体として、Brown氏はACCの最大の強みを、その原点に見いだしています。ジョン・L・ワインバーグ企業統治センターの諮問委員でもある前任者のVeta Richardson氏に敬意を表し、Brown氏はLinkedInへの投稿で、Richardson氏の指導力によりACCが企業内弁護士のための世界的権威としての地位を確立したと述べています。
「Veta Richardson氏の卓越したリーダーシップを礎に、ACCは今後もその強固な基盤を維持し、世界中の企業内弁護士の利益を推進してまいります」と同氏は語ります。
企業内弁護士のために設立
「ACCが特にユニークなのは、企業内弁護士によって、企業内弁護士のために設立された点です」とBrown氏は説明します。「この組織が特化して設立された理由は、弁護士に焦点を当てて働きかける組織が他に存在しなかったからです」
このように特化したことが、ACCが、企業内チームの直面する技術的課題と組織的課題の双方に対応できる理由だと同氏は言います。これには、変化する法規制への対応から、チームの構築、強化、教育を通じた企業価値の創出にまで及びます。
会長兼CEOとして新たな役職に就くにあたり、Brown氏は25年にわたる法務経験の大半を企業内で積んできた実務家としての視点を活かして、組織を率いることを目指しています。「私はこの組織に活力を与え、指針や支援を提供していきたいと考えています」と同氏は語ります。
今後を見据え、同氏はACCが、進化するビジネスや法務のトレンドに関する指針を求める企業内弁護士にとって、常に最初に頼られる存在であり続けることを決意しています。「私たちの使命は、皆様が最初に思い浮かべる存在であり続けることです」と同氏は強く語ります。「すべての答えを持っているわけではありませんが、皆様の質問に対して、必ず何かしらお伝えすることはあるでしょう」
アジアを最前線に
そのグローバルなビジョンは当然ながら、アジアにも及んでいます。すなわち、Brown氏の職業経験と、高まる地域の影響力とが結び付いた場なのです。中国系企業でゼネラル・カウンセルを務めた経験のある同氏はアジア全域で長年にわたって活動しており、その経験を、この地域の企業内弁護士コミュニティとより深く関わることに活かしたいと考えています。
「私はアジアで多くの時間を過ごし、市場を理解しています。そしてアジアの企業内弁護士に対して、より積極的に関わり支援する必要があると考えています」と同氏は語ります。「この機会に、大いに期待しています」
ACCはすでにアジアで強固な基盤を築いており、長年開催しているカンファレンスにはアジア全体から会員が集まります。直近の会合では、13カ国から企業内弁護士が参加しました。Brown氏はこの勢いをさらに強化したいと考えており、来年シンガポールで再び開催される予定の会合に向けて、「さらに大きく、より良いものにしたい」と意気込みを語ります。
Brown氏にとって、アジアを拠点とする多国籍企業での勤務経験と、米国でゼネラル・カウンセルを務めた経験を併せ持つことは、協会がこの地域で成長するために価値ある二つの視点をもたらします。この経験により、同氏はアジアの企業内弁護士が直面する課題をより深く理解し、「アジアでの協会の影響力をさらに拡大し、この市場の企業内弁護士が求める支援やサービスをより充実させたい」と述べています。
ACCを率いるということは、新たに“車輪を再発明”することではなく、強固な伝統を受け継いでいくということです。「私は本当に幸運です。非常に強い組織を引き継ぐことができたからです」と同氏。「ACCにはこれまでに成し遂げてきたことの豊かな歴史があります。私はその一員であり続け、協会をさらに成長させていきたいと考えています」。
同氏のリーダーシップ哲学は、長年にわたって企業内チームを導いてきた経験により培われてきたものであり、中心に据えているのは真の熱意を育むことです。同氏は、従業員が働きたい場所を選ぶのと同様に、会員もどの組織に加入し、どのイベントに参加するかを選択すると考えており、ACCが繁栄するためには、単にその評判に頼るだけでは不十分だと指摘しています。
「私たちは最高の組織だと信じていますが、人々にそれを当然のこととして受け入れてほしくはありません」とBrown氏は語ります。「ACCのイベントに参加すること、会員であること、そして自分より大きなものの一部であることに、会員が心から熱意を持ってほしいと考えています」
そのような関与の精神こそが、専門性と、より広いコミュニティの双方を高めると同氏は述べています。アジアを自身の重要なアジェンダとして位置づけながら、Brown氏は来年、シンガポールで会員たちと合流する際、このエネルギーを存分に注ぎ込むことを楽しみにしていると語っています。「熱意をしっかりと引き出し、確実に、会員の皆様とともにその熱意を駆り立てていきたいと考えています」と同氏は言います。「それが私の真の目標の一つです」
ACCのアジアでの存在感はすでに大きく、香港では750名以上、シンガポールで600名、インドで約300名の会員を擁していますが、Brown氏はまだ成長の余地が十分にあると信じています。同氏のビジョンは、これまで協会が十分に対処してこなかった市場や企業を意図的に拡大することであり、より実践的かつ個別的なアプローチを取ることにあります。
「それは、私たちがこれまで築いてきた基盤をさらに成長させ拡大すること、これまで手が届かなかった企業や地域に働き掛けること、そして、それをより意図的な方法で行うということです」と同氏は説明します。
Brown氏は、アジアを拠点とする多国籍企業での自身の経験をもとにこの戦略を構築しており、この地域のイノベーションとレジリエンスが、長年にわたってACCのグローバルな歴史を形作る上で不可欠であったと指摘しています。「アジアは、私が見てきたあらゆるイノベーションや物事、さらに課題においても、常に最前線に立ってきました」と同氏は述べています。
国境を越えて
同氏の見解では、関与を強化するということは、国境を越えたつながりを育むことでもあります。Brown氏は、アジアの会員が地域イベントだけでなく、ヨーロッパや米国で開催されるACCのカンファレンスにも積極的に参加し、法域を超えて学び合う機会を創出することを期待しています。「私が焦点を当てたいことの一つは、国境を障害や障壁と見るのではなく、打ち破るべきものとして捉えることです」
また、複雑なグローバルリスクに対応する会員にとって、ACCが提供する拡充されたリソース群が大きな強みになると指摘します。その中でも、最近ローンチされたAIツールキットは、ここ数年で協会が提供してきた中で最も革新的なものの一つだと同氏は評しています。このツールキットは、企業内弁護士が自社におけるAIの活用状況を把握し、テクノロジーに対する受容度を評価するとともに、責任ある導入を支えるガバナンス体制を構築することをサポートするためのものです。
同氏にとって、これはACCのリサーチライブラリと知識共有プラットフォームを通じて会員が利用できる価値の一例に過ぎません。同氏は同時に、特にアジアの会員とのフィードバックのやりとりが極めて重要だと強調しています。
同氏はこう語っています。「私たちは、アジアの会員の皆様と継続的な関係を築き、問い掛け続けたいと考えています。『見えているものは何ですか? 規制の観点から、またはアジア市場特有の落とし穴の観点から、見えているトレンドは何ですか? それを有意義な形でどう解決できるか一緒に考えましょう』と」
目標は、地域特有の課題を特定し、実用的かつ有意義な方法でそれらに対処することであると同氏は説明します。Brown氏は、アジアの会員がより積極的に関与することで、ACCがこの地域のニーズに合わせたリソースの提供をいっそう効果的に行えるようになると期待しています。
「これまでに成し遂げたことにも非常に満足していますが……、これからできることにもさらに意欲が湧いてきます」と同氏は語ります。「11月1日に正式に就任した後は、人々に『これまでどのような恩恵を受けましたか? どのようにすれば、それぞれの分野において、これらのリソースを皆様や皆様の地域の実情に合わせて、より良いものにできるでしょうか?』と問い掛けながら、私たちのできる最善の解決策を見つけていきたいと考えています。その機会を本当に楽しみにしています」
シンプルなメッセージ
アジアの次世代の企業内弁護士に向けて、Brown氏はシンプルでありながら力強いメッセージを送っています。「前に踏み出すのです」と。同氏にとって、リーダーシップとは待つものではなく、つかみ取るものです。
同氏は、若手弁護士に対し、自らの成長に投資し、組織内はもとよりACCのようなネットワークを通じて積極的に貢献する機会を探しながら、自分のキャリアを主体的に築くよう促しています。
Brown氏自身の歩みがその好例です。企業内弁護士としての最初の年に、同氏は企業法務という未知の領域を切り開くためにACCに加入しました。協会を通じて受けた研修やリソースは、同氏が初めてゼネラル・カウンセルの役職を得る助けとなり、成功するための自信を与えてくれました。「提供された研修やリソースを通じて学んだ多くのことが、最初のゼネラル・カウンセル職の機会を得るのに役立ち、それをやり遂げるスキルを身につけているという自信になりました」と同氏は振り返ります。
同氏は、ACCが世界中の会員、特にアジアの会員に対して同様の支援を提供できると信じています。「あなたが自身を信じて挑戦し、自分の真価を試す絶好の機会です。ACCはその道のりを支援します」
会員情報については、ACCのウェブサイトをご覧ください。























